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企業に求められる目安を解説

防災備蓄はどれくらい必要?企業に求められる目安を解説



防災備蓄はどれくらい必要?企業に求められる目安を解説

自然災害が多い日本では、日頃から備えをしておくことが大切です。
しかし、具体的に何をどれくらい用意しておけばいいのかわからない方もおられるのではないでしょうか。
そこで今回は、企業に必要な防災備蓄についてご紹介します。企業は従業員を守ることも求められているので、しっかり準備しておきましょう。

防災備蓄が必要?

■会社や事務所では防災備蓄が必要?

2011年の東日本大震災や2016年の熊本地震以降、多くの企業が災害対策を行なっています。
災害対策には防災備蓄も含まれますが、まずは企業が防災備蓄をすべき理由を見ていきましょう。加えて、防災備蓄をしないリスクや備蓄の目安量も解説します。

・企業は防災備蓄が義務?
東京都は条例により「災害時における必要な物資を備蓄するよう努めなければならない」と定められています。つまり、企業の防災備蓄は努力義務です。 しかし、企業には労働契約法第5条により従業員に対する安全配慮義務が課せられています。よって東京に限らず、地震や台風といった災害の多い地域では防災備蓄品を備えておいたほうがよいでしょう。

・防災備蓄をしないリスク
企業の防災備蓄はあくまで努力義務なので、備蓄がないために罰則を受けることは基本的にはありません。 ただし、防災備蓄をしなかったせいで従業員に被害が出た場合は例外で、安全配慮義務違反とみなされ法的責任に問われる場合があります。

・防災備蓄量の目安
食料や水といった防災備蓄量の目安は最低でも3日分、推奨量は1週間分とされています。
つまり、最低限1人あたり食料は1日3食×3日分で9食、水は1日3L×3日分で9L必要です。

・なぜ3日分が必要なのか
防災備蓄量の目安が3日分とされているのは、人命救助のタイムリミットが72時間であることと、ライフラインの復旧に3日ほどかかることが理由に挙げられます。
災害発生後は、救急搬送や救助活動を優先させるために、最長3日程度の帰宅抑制が求められるのです。
ただし、ライフラインや交通網の復旧が遅れると、公的な支援物資がすぐに届かない場合もあります。そのため、万が一の場合に備えて、推奨量が1週間分とされているのです。

企業に求められる防災備蓄

■企業に求められる防災備蓄

企業で防災備蓄をする際に最優先で備えるべき品を確認していきましょう。また、防災備蓄を選ぶ際のポイントや備蓄しておくと便利なものも紹介します。

・最優先で求められるもの

<水と食料>
備蓄用の飲料水には、長期保存できるペットボトル入りのミネラルウォーターが推奨されています。ミネラルウォーターの中でも、飲みやすい軟水がよいでしょう。 備蓄用の食料にはクラッカーや乾パンのような、調理が不要でそのままでも食べられるものが便利です。

<防寒具や毛布>
暖を取ることは、災害時の生存率向上において重要とされています。そのため、全身を包める大きさの毛布や非常用のアルミ製保温シートを準備しておくとよいでしょう。 他にも、薄くて暖かいフリース素材や真空パック包装された防災専用品もおすすめです。

<医薬品>
災害でケガをした場合、手当てが必要になることもあるでしょう。その際、消毒液・包帯・ガーゼ・ばんそうこうなどが入った救急セットがあれば安心です。 また、慣れない避難生活で体調を崩す方も多いため、胃腸薬や解熱剤なども備えておくとよいでしょう。

<衛生用品>
防災備蓄には衛生用品も入れておきましょう。たとえば、簡易トイレやトイレットペーパー、歯ブラシ・生理用ナプキンなどが挙げられます。
また、風邪や新型コロナウイルスといった感染症を予防する使い捨てマスクも必須です。

・防災備蓄の選定

<長期保存できること>
防災備蓄は保存期間が長いものを選びましょう。通常の飲料水は賞味期限が2年ほどですが、長期保存水は5〜10年ほどもつため、備蓄に適しています。 また、災害時は停電により冷蔵庫が使えなくなる恐れもあるため、水や食料は常温で保存できるインスタント食品やレトルト食品を選ぶとよいでしょう。最低でも半年〜1年ほど日持ちする食品を選ぶことが大切です。

<アレルギー成分>
従業員の中には食物アレルギーをもつ方もいるかもしれません。公的な支援物資はアレルギーに対応していない場合があるため、会社や事務所で食物アレルギー対応食品を備蓄しておくと安心です。

<余裕がある量の確保>
企業で防災備蓄する場合は、従業員の人数分より少し多めの量を確保しましょう。備蓄量に余裕があれば避難してきた地域住民がいても対処できます。 また、暑さや寒さが厳しい地域なら、水や毛布を多めに用意しておいたほうがよいでしょう。

・防災備蓄に便利なもの

<アルファ米>
アルファ米は3〜5年ほどの長期保存が可能で、お湯や水で戻して食べられるうえ腹持ちがよく、防災備蓄に適しています。
スプーンが付属している商品も多く、食べ終わったらそのまま捨てられるため、衛生的なのもポイントです。

<缶詰>
缶詰は常温で2〜3年ほどもちます。野菜や果物缶をはじめ、ひじき煮やきんぴらごぼうといった惣菜系のほか、パンが入った缶詰などもあります。調理せずそのまま食べられるのが缶詰の魅力です。 避難生活中の食事では栄養バランスが偏ってしまうこともありますが、肉や魚の缶詰なら不足しがちなタンパク質も補えるでしょう。

<フリーズドライ系食品>
お湯や水を加えるだけで元の状態に戻る、フリーズドライ系食品も備蓄に適しています。メーカーや商品によって異なりますが、フリーズドライ系食品の賞味期限は1〜3年半ほどです。 代表的なのはみそ汁やスープ類ですが、ご飯ものやスイーツなどもあります。

<保存食>
梅干しや干しシイタケといった、昔からある保存食も日持ちするため、備蓄食に向いているでしょう。 たとえば、信州の「氷もち」は1年ほど保存できて栄養価も高い食品です。そのままでも食べられるうえ、水やお湯を加えればおかゆのようになるため、臨機応変に対応できます。避難者の中に子どもや高齢者がいた場合にも重宝するでしょう。

<ウォーターサーバー>
停電時にも使用できるウォーターサーバーがオフィスにあるなら、災害時にその水が備蓄水として使えます。 ただし、電気が通っていない状態では水温管理ができず、1日程度で賞味期限が切れてしまうため、注意が必要です。 しかし、飲料水として使えなくなっても、手を洗ったり体を拭いたり、トイレなどに使用が可能なので、ウォーターサーバーの水があると便利でしょう。

手順

■企業が防災備蓄を導入するための手順

従業員の安全を守るためにも、企業の防災備蓄は欠かせません。ここからは、企業で防災備蓄を導入する手順を確認していきましょう。

・必要な量を調べる
まずは必要な備蓄量を確認しましょう。アルバイトやパートを含む全従業員の人数分は用意しておきたいところです。
それに加え、災害発生時にオフィスにいる可能性がある来客や避難してくる住民の人数も想定し、少し多めに見積もっておくとよいでしょう。

・使用するシーンを考える
アイテムごとに使用するシーンを考えておくと、適切な保管場所を決めやすくなります。たとえば、身の安全を守るヘルメットは災害発生時にすぐ装着できるよう、従業員のデスクや作業スペースの近くに置くのがおすすめです。 災害時に救護室や宿泊スペースとして使う部屋には、業務用スチールラックを設置し救急箱や毛布を収納しておくとよいでしょう。

・従業員に共有する
防災備蓄を導入したら、収納場所や備蓄品の扱い方を従業員に共有しておきましょう。加えて、在庫数や備蓄品の使用期限・消費期限なども共有しておくのがおすすめです。 また、備蓄品を収納するキャビネットや業務用スチールラックに在庫管理表を貼りつけて、いつでも情報を記入・確認できるようにしておきましょう。

管理方法

■防災備蓄品の管理方法


防災備蓄品には使用期限や消費期限があるため、うまく管理しないと期限切れの品が大量に余ってしまったり、無駄な備蓄コストがかかったりする恐れがあります。そんな事態を避けるためにも、防災備蓄品の管理方法を見ていきましょう。

・ローリングストック
ローリングストックとは、定期的に古い備蓄品を消費して、新しいものを買い足していく方法です。古い備蓄品を無駄にせずに済むだけでなく、実際に使用感や味を確かめられるのもローリングストックのメリットでしょう。 古い備蓄品は防災研修や避難訓練に参加した方に配ったり、従業員が自由に持ち帰ったりできるようにしておくと効率よく消費できます。

・フードバンクを利用する
期限内に消費できない水や食料はフードバンクに回しましょう。フードバンクとは、品質には問題ないが余って廃棄しなければならない食品を、生活困窮者や施設に提供する活動です。 フードバンクを利用することで、防災備蓄品を廃棄する手間やコストが省けるだけでなく、社会貢献にもなります。

・日常備蓄を多めにしておく
災害時はスーパーやコンビニの在庫がすぐになくなるケースも想定されます。そのため、トイレットペーパーやタオル、洗剤といった日常備蓄は普段から多めに用意しておくとよいでしょう。 日常備蓄を多めに用意しておけば、防災備蓄の量を減らせてコストも抑えられます。

・保管場所について
防災備蓄の量が多いと、保管場所に困ることもあるでしょう。大量の備蓄品を収納するなら、大きめのキャビネットや業務用スチールラックを利用するのがおすすめです。キャビネットや業務用スチールラックを設置する場合は、利用できそうな場所も併せて考えておく必要があります。

■まとめ

業務用スチールラックを利用すれば、大量の防災備蓄品も使いやすく整理整頓できます。 アイテムの位置を把握できる在庫管理表や、緊急時に必要なものをスムーズに取り出せるよう整理するために、業務用スチールラックを使って防災備蓄品を管理しましょう。

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