スチールラックのキタジマ トップ > スチールラック コラム トップ> 2025年7月コラム> 2025.07.29

スチールラックは本棚に向かない?デメリットを解消して快適に使うワザ
スチールラックは本棚に向かない?デメリットを解消して快適に使うワザ
スチールラックは頑丈で収容力があり、本の収納にも大いに活用できますが、本棚として快適に使うには少し工夫がいります。今回は、スチールラックを本棚として使うときのデメリットをまとめ、それを解消する方法を解説します。
「スチールラックは本棚として使えそうだけど、やっぱり木製本棚の方がいいのかな」と迷われる方も多いようです。自分に適した製品を選ぶためのポイントも整理しておきましたので、参考にしてください。
スチールラックのなかには本専用に作られた製品(スチール書架・スチール本棚)もあります。こちらについても、特徴や種類などを簡単に紹介します。
■スチールラックを本棚にするデメリット(そのまま使った場合)
一般的なスチールラックは本専用には作られていないため、そのままの状態で本棚として使うには、いくつかデメリットがあります。
・本が転倒・落下しやすい
一般的なスチールラックは側面や背面に板がなく、木製本棚に比べて本が転倒したり落下したりしやすい形状をしています。
また、家庭用スチールラックの棚板は金属製のワイヤーで作られているため、ワイヤーの間から本が落ちてしまうことがあります。業務用スチールラックや業務用メーカーが家庭向けに作ったラックの場合、棚板は金属の板で作られているので、この心配はありません。
・本の出し入れがしにくい
家庭用スチールラック(ワイヤー棚板)だと、本を出し入れするときに本の角がワイヤーに引っかかって、スムーズに出し入れできないことがあります。
・本の底やカバー・表紙に傷が付きやすい
家庭用スチールラックの棚板に本を直接、長期間載せていると、本の底にワイヤーの跡が付いてしまうことがあります。
また、本を出し入れするときに本の角がワイヤーに引っかかり、カバーや表紙に傷が付く恐れもあります。
・本が日焼けしやすい
日光や電灯などの光(とくに紫外線)が本に長い間当たっていると、紙の成分が徐々に化学変化を起こして、黄ばんでいきます。
また、紙は長期間にわたって空気に触れていると、少しずつ酸化して、日焼けと同様に変色します。
スチールラックには側面・背面の板がなく、家庭用ラックの場合は棚板にも隙間がたくさんあります。そのため、木製本棚に比べて本が光や空気にさらされやすく、日焼けや酸化が起こりやすいです。
・ほこりがたまりやすく掃除が大変
家庭用スチールラックの場合、空気中を舞うほこりが棚板を通って下まで落ちてくるので、ほこりがたまりやすいです。また、ワイヤー状の棚板はほこりや小さなゴミが引っかかって蓄積しやすく、掃除が大変です。
・床に傷が付きやすい
スチールラックは四隅の支柱だけで支えるタイプが多く、支柱の足に重量が集中するので、床を傷める(足の跡が床に付いてしまう)リスクが高いです。
木製本棚の場合、一番下の段や側面・背面の板が床に接しているタイプが多いです。こうしたタイプであれば、棚と床が接する面積が比較的広く、重量が分散されます。そのため、スチールラックより床を傷めにくいです。
・見た目が味気ない・安っぽい
スチールラックは実用重視の製品なので、インテリアとしては味気ない(デザイン性が低い)と感じる人は多いかもしれません。
家庭用スチールラックはコスト重視で設計されているので、安っぽいと感じてしまう人も多いでしょう。
■デメリットを解消してスチールラックを本棚として使う方法
スチールラックはカスタマイズ性が高く、比較的手軽な方法でデメリットを解消することができます。
・【転倒・落下の対策】ブックエンドや棚板シートを取り付ける/業務用ラックにする
スチールラックを本棚として使う場合にまず何よりも必要なのは、側面の支えです。これがないと本棚としての用をなしません。
手軽なのは、ブックエンド(本立て)や仕切り板を設置する方法です。棚板の中ごろに置いて間仕切りにすることもできます。
底にマグネットが付いたタイプを選ぶと、ずれたり倒れたりしにくく、安定して使えます。
業務用スチールラックのメーカーや大手の家庭用スチールラックメーカーからは、側面や背面に取り付ける落下防止パーツが販売されています。こうしたパーツは重い物でもしっかりと落下から守ってくれます。
背面からの落下は、スチールラックを壁際に設置することで防げます。壁際に設置できない(したくない)場合、背面用の落下防止パーツを取り付けるとよいでしょう。
ワイヤーの間から本が落下するのを防ぐには、棚板にシートや板を敷くと効果的です。スチールラック専用のシートが各社から販売されています。
業務用ラックであれば、棚板の間から本が落ちる心配はなく、対策は不要になります。
・【出し入れ・底の傷の対策】シートや木製棚板を使う/業務用ラックにする
家庭用スチールラックのワイヤー棚板にプラスチックや木製のシートを敷けば、本の出し入れがスムーズになり、ワイヤーに引っかかって本に傷が付くことも防げます。
業務用スチールラックなら、この点の対策は不要です。家庭用のラックでも、木製棚板の製品や、木製棚板に変更できる製品もあるので、そうしたものを選ぶのもよいでしょう。
・【日焼けの対策】シート・木製棚板・カーテンなどを取り付ける/暗いところに置く
不透明の棚板シートや木製棚板には、上方からの光をある程度防ぐ効果もあります。
スチールラック用のカーテンやロールスクリーンを取り付ければ、前面からの光も防げます。
適当なサイズの布に突っ張り棒やリング、フック、クリップなどを組み合わせて、カーテンを自作するという方法もあります。すべての方向からの光を防ぐには、かなり手の込んだDIYが必要になります。
利用予定がない本を収納するのであれば、光の差さない倉庫や押入・クローゼットの中などにスチールラックを置くという選択肢もあります。これなら、周囲を覆わなくても日焼けが防止できます。
・【ほこりの対策】シートを敷く/周囲を覆う/こまめに掃除する
上方からのほこりは、天辺にシートや布を敷けばある程度防げます。
スチールラック用のカーテンやロールスクリーン、カバーなども、ほこり対策に有効です。
ほこり対策をしてもほこりは少しずつ溜まるので、こまめな掃除もこころがけましょう。
・【床の傷の対策】傷防止マットなどを敷く
床の傷はカーペットやマットをラックの下に敷くことで予防できます。スチールラックのメーカー各社から、支柱の下に敷く傷防止マットが販売されています。
・【見た目対策】目隠し・DIYをする/木製棚板や業務用ラックにする
家庭用スチールラックの安っぽさや生活感を抑えるには、以下のような方法があります。
・スチールラック専用カーテンや自作カーテンなどで目隠しをする
・支柱にテープを巻き付けたり、全体を好みの色に塗装したりする
・棚板を木製のものに変えたり、木製のボードを載せたりして、ナチュラル感を出す
業務用スチールラックは素材がしっかりしていて質感がよく、デザイン性に優れたものもあり、家庭やオフィス、店舗などで見た目を意識した使い方もできます。
■スチールラックと木製本棚、どちらを選ぶべき?
ここまでスチールラックのデメリットについて考えてきましたが、スチールラックには当然ながらメリットもあります。
ここではまずスチールラックのメリットを簡単にまとめ、それを踏まえて、木製本棚との使い分けについて考えます。
・スチールラックのメリット
本棚として使うことを考えると、スチールラックには以下のようなメリットがあります。
・収容力がある→大量の本にも対応できる
・耐荷重が大きい→本はまとめるとかなり重いが、スチールラックの強度は十分以上
・高コスパ(とくに家庭用)→同サイズの木製本棚とくらべて価格が手頃
・棚板の位置変更や追加が可能→本をぴったり収納でき、本が増減しても対応可能
・サイズが豊富(とくに業務用)→蔵書や設置スペースに合わせて柔軟に選べる
・追加パーツが豊富(とくに業務用)→「キャスターを付けて移動式にする」
「地震時の転倒対策をしっかりする」など、目的に合わせてカスタマイズできる
・スチールラックが向いているケースと木製本棚が向いているケース
スチールラックには家庭用と業務用があり、業務用メーカーのなかには業務用の素材・規格をもとに家庭向け製品も製造しているところがあります。
木製本棚には、「コミックラック」や「文庫本ラック」として販売されている廉価な製品もあります(高さ低め、奥行き浅めで、カラーボックスのような華奢な作りの本棚)。
これらがそれぞれどんなケースに向いているか、表に整理しました。
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向いているケース |
| スチールラック(家庭用・業務用共通) |
蔵書・設置場所に合わせてサイズを選びたい
棚板を調節して本の高さとぴったり合わせたい
キャスターで移動させながら使いたい
デメリット対策に多少の手間は惜しまない
軽くて動かしやすく、1人でも組み立てやすい
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| 家庭用スチールラック |
コスパ重視
本の収納以外にも手軽に転用したい
見た目は気にしないか、自分で工夫して見た目を改善するつもり
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業務用スチールラック (業務用メーカーの家庭向けラックも含む) |
サイズ感や配置にこだわりたい
質感やデザイン性で選びたい
本の出し入れや掃除がしやすいものがいい
複数のラックを並べて書店・図書館風の書庫を作りたい
地震対策を徹底したい
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| 木製本棚 |
インテリアや本の素材(紙)に自然になじむ本棚が欲しい
置くだけで様になるものがいい
扉付の本棚にして日焼けやほこりから本を守りたい
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| コミックラック・文庫本ラック |
マンガや文庫本など決まったサイズの本を気軽に収納したい v
本を身近に置いてさっと手に取れるようにしたい
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■大量の蔵書の整理にはスチール書架が便利
業務用スチールラックには、「スチール書架(スチール本棚)」と呼ばれる本専用タイプもあり、図書館などでよく使われています。
大量の本を統一的に整理したい方や、本がどんどん増えていく蔵書家の方、図書館風の書庫を作りたい方などには、スチール書架がおすすめです。
スチール書架は一般的なスチールラックと形が似ていますが、本の収納にちょうどよいサイズで、側面から本が落下しない作りになっています。
業務用スチールラックには横や後ろに棚を連結して拡張できる製品があり、スチール書架もそれが可能です。柱の部分を共有して拡張するので、単純に棚を並べていく場合と比べてスペースや費用を節約できます。
■まとめ
スチールラックはそのままでは本棚として使いにくい部分がありますが、少し手間をかければ本を快適に収納できるようになります。
たくさんの本を収納できるラックを手頃な価格で入手したい方には、家庭用スチールラックがおすすめです。サイズ感やデザイン、地震対策など、価格以上にこだわりたいポイントがある方には、業務用スチールラックも検討してみることをおすすめします。
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