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スチールラックのキタジマ トップスチールラック コラム トップ2021年コラム一覧2021年6月コラム2021.06.17

コラム地震対策

業務用スチールラックも地震対策を!安全に使うポイントは?

業務用スチールラックも地震対策を!安全に使うポイントは?


地震が多い日本では、あらゆる場所で地震対策が求められます。特に、企業の事務所などに置かれている業務用スチールラックは、大型のものもあり、転倒すると大きな事故につながりかねません。従業員の安全を守るため、業務用スチールラックにも地震対策をしておきましょう。 今回は、業務用スチールラックや事業所における地震対策について紹介します。



コラム地震対策

■どんなシチュエーションが危険?

現在オフィスで使用している棚やスチールラックは、どのようなものでしょうか?設置場所や床形状を確認し、以下に当てはまる場合は対策を行いましょう。

・不安定な場所の棚やスチールラック
棚そのものが傾いていたりぐらついていたりしていませんか?傾きやぐらつきがある場合は、言うまでもなく危険な状態です。 また、設置場所がオフィスビルの上層階や柔らかい床の場合は、より不安定になるのですぐに対策を行いましょう。

・壁に密着させ過ぎるのは危険
棚やスチールラックを安定させようと、壁に密着させて設置している場合もあるでしょう。しかし、これは逆効果です。背の高い家具は、地震が発生すると前後に揺れます。そのため、壁に密着していると壁側に揺れることができず、前のめりになって転倒してしまうのです。 壁際に棚やスチールラックを設置する際は、下部を少しだけ壁から離し、上部だけを壁に付けて寄りかかるような形で設置するようにしましょう。また隙間が空いた底面には、滑り止めシートなどを貼っておくとより安心です。垂直よりも前のめりに設置しないように注意してください。


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■棚やスチールラックの地震対策で知っておきたいこと

地震対策を行う前に、棚やスチールラックそのものや建物の特徴を知っておく必要があります。地震大国ともいわれる日本において、どれだけ地震対策が重要なのかも知っておきましょう。

・地震による被害
1995年に発生した阪神淡路大震災では、家屋倒壊や家具転倒による「圧死」が死因の中で最も多く、その割合は全体の9割近くにも上りました。2007年に発生した新潟県中越沖地震、2016年に発生した熊本地震でも、8割前後の方が家屋倒壊や家具転倒が原因で亡くなっているそうです。 このような調査結果から、建物には耐震補強などの地震対策が行われており、倒壊の危険性は少しずつ減ってきています。しかし、いくら建物が丈夫であっても、その中にある家具の転倒リスクが無くなるわけではありません。地震の被害を防ぐためには、棚やスチールラックなどの設置を正しく行う必要があります。

・倒れにくい棚の重心とは
物体は重心の位置が低いほど転倒しにくくなります。重さのあるものを下に配置するだけで重心が低くなるので、すぐにできる地震対策として行なってみるとよいでしょう。 ただし、建物や部屋の状況や棚の形によって転倒しにくいかどうかは異なるので、重心が低ければ転倒しないというわけではありません。重心を低くしつつ、きちんと地震対策をすることが大切です。

・形や設置場所で倒れやすさが異なる
家具の揺れ方は、状況によって大きく異なります。棚やスチールラックの形状・素材によっては、重心を低くしても転倒する危険性があるので注意しましょう。床材も重要で、柔らかい床よりも硬い床に設置するほうが転倒しにくくなります。業務用スチールラックなどの背の高い家具を設置する場合は、絨毯や畳の上ではなく、フローリングなどの上を選びましょう。 また、棚のどの部分に配置するかでも、転倒しやすさは異なります。棚の上にテレビなどの重い物を置いていたり、配置が偏ったりしていると、転倒のリスクは高くなります。

・建物の形について
意外に見落としがちなのが、建物の形です。建物の形は、正方形ではなく長方形であることが多いのですが、建物は辺の長さが短い方向に大きく揺れる傾向にあります。そのため、建物が南北に長い場合は、棚を東西に長くなるように設置すると転倒しにくくなります。棚やスチールラックを設置する際は、建物の形も意識するようにしましょう。 もちろん、形だけでなく、建物の建材やタイプによっても地震の際の揺れ方は異なります。木造か鉄筋コンクリートか、戸建て住宅か集合住宅かなどもチェックしておきましょう。他にも、1階よりも上層階のほうが揺れは大きくなるので、より強固な地震対策が必要になります。


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■大型の業務用スチールラックの地震対策

業務用スチールラックは、強度や耐荷重の上限が高いことがメリットです。しかし、その分転倒した際の落下の被害が大きくなる可能性があります。被害を最小限に抑えるためにも、地震対策は正しく行いましょう。

・不安定な場所の棚やスチールラック
棚そのものが傾いていたりぐらついていたりしていませんか?傾きやぐらつきがある場合は、言うまでもなく危険な状態です。 また、設置場所がオフィスビルの上層階や柔らかい床の場合は、より不安定になるのですぐに対策を行いましょう。

・アンカー固定での対策
アンカー固定は、スチールラックの支柱と、床または壁との間に金具を取り付け、ボルトで固定する方法です。転倒を防止する効果が高いので、大型の業務用スチールラックにおすすめです。 ただし、この方法は床や壁に穴を開ける必要があり、気軽にレイアウトを変更できません。間仕切り壁やパーティションなど、建物の構造体に結合されていない壁の場合は、設置が難しい可能性もあるので注意が必要です。アンカー固定をする際は、管理会社などに確認するようにしましょう。

・天つなぎでの対策
天つなぎ材と呼ばれるL字アングルを使用し、スチールラックの天板と壁を固定したり、スチールラック同士をつなげたりする方法を、天つなぎと言います。これは、壁から離れた場所にスチールラックを設置したい場合に有効な方法です。複数のスチールラックをつなげることで、高い効果が期待できます。 また、スチールラックの前後を連結させる「背つなぎ」という方法も併用することが可能です。床や壁に固定しなくてもできる方法ですが、アンカー固定と一緒に行うことでさらに確実な地震対策になります。

・設置場所の工夫
業務用スチールラックは、出入り口の近くを避けて設置しましょう。そうすることで、転倒した際に避難経路を塞がれる心配がありません。窓の近くも、スチールラックが転倒した際にガラスが割れてケガをするリスクがあるので避けましょう。 他にも、普段使用しているデスクの近くに、背の高い棚やスチールラックを設置するのも危険です。現在の設置場所を確認し、危険がありそうな場合は移動したり小型のものに買い替えたりして、早急に対策を取りましょう。 しかし、このような地震対策の効果は100%ではありません。地震が大きければ、転倒する可能性も、物が落下する危険性も大いにあります。「地震がきたら転倒するかもしれない」という想定をして、設置場所を考えることが大切です。


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■オフィスなどの業務用スチールラックの地震対策

オフィスの業務用スチールラックの場合は、大型の物と比べると転倒した際の被害は少ないかもしれません。しかし、倒れ方によってはケガや命の危険につながる可能性もあり、さらには電子機器などが落下すれば大きな損失になるでしょう。油断せず、きちんと地震対策を行うことが大切です。

・突っ張り棒による対策
簡単にできる地震対策として、棚やスチールラックの上部と天井の間に突っ張り棒を設置しましょう。穴を開けたり建物や家具を傷付けたりせず、後付けの道具でできる手軽な方法です。 効果を高めるために、1つのスチールラックに対して、突っ張り棒を左右の両端に2本設置しましょう。 また、家具や天井に接している面が大きいと耐震性も上がるので、購入する際は突っ張り棒のサイズもよく確認して選びましょう。スチールラックの場合は、最初から突っ張り棒が付いているタイプがおすすめです。 ただし、天井や棚の強度によっては効果が低くなる可能性もあります。その際は、別の対策を検討してみてください。

・クッションジェルによる対策
棚の下にクッションジェルや滑り止めテープを貼りつける方法もあります。突っ張り棒の設置が難しい低めの棚の場合は、この方法がおすすめです。ハサミやカッターでカットできる商品も多いので、必要に応じてサイズを調整してください。 このクッションジェルは、棚やスチールラックに置いてあるテレビやパソコンなどの底面に貼り付ければ、落下を防げるかもしれません。

・紐を棚につける
業務用スチールラックに本やファイルなどを置いている場合は、紐を使った落下防止対策が有効です。スチールラックの両端にヒートン(フックの形をしたネジ)を取り付けたら、本の前を紐でガードするように結びつけます。紐は本棚の幅よりも少し長めにしておけば、本を取り出す際も邪魔になりません。片方をS字フックにすれば、取り外して使用もできます。本を出し入れする頻度が高い場合は、落下防止用のテープなどを活用するのもおすすめです。 1冊だけであれば軽い本ですが、数が増えれば重量が大きくなり、一斉に落下してしまうと危険です。たかが本と油断せず、きちんと地震対策を行いましょう。

・複数の転倒防止グッズを組み合わせるとより効果が高い
突っ張り棒やクッションジェルは、直接家具を固定するわけではないので、効果はあまり高くありません。しかし、複数のグッズを組み合わせることで、L字金具などを使用して固定した場合と同様の効果が得られます。 突っ張り棒と滑り止めシートを併用する、棚やスチールラックへの対策と物への対策を一緒に行うなど、さまざまな方法を組み合わせてみてください。重心を低くしたり、設置場所や向きを考慮したりする対策も一緒に行うと、より効果が高まります。


■まとめ

業務用スチールラックの地震対策は、社員の安全だけでなく、オフィスの大切な財産を守るためにも必要です。もしもの場合に備え、早めの対策を行いましょう。スチールラックのキタジマでは、突っ張り機能が付いた突っ張りラックなどの販売もしているので、購入をお考えの方はぜひご検討ください。

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