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スチールラックの耐荷重とは

スチールラックの耐荷重とは?
本体重量との違いについて解説

スチールラックの耐荷重とは?
本体重量との違いについて解説

スチールラックには、それぞれ耐荷重が設定されていることをご存じでしょうか。
耐荷重とは、スチールラックにどれだけの重さのものを載せられるかを指し、耐荷重ごとに最適な使用方法は異なります。 今回は、スチールラックの耐荷重について詳しく解説します。

重量と耐荷重の違い

■スチールラックの重量と耐荷重の違い

スチールラックを選ぶ基準として注目すべき項目は、重量と耐荷重です。 しかし、この2つの重さの違いが明確にわからない方も多いのではないでしょうか。 ここでは、スチールラックの重量と耐荷重の違いを解説します。
スチールラックの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

・スチールラックの重量とは
「重量」とは、スチールラック本体の重さを表します。「自重」と表記される場合もあり、ラックの上に置かれたものの重さは重量として合算されません。
支柱や棚板、ボルトなどスチールラックの組み立てに必要なパーツをすべて合わせた重さを重量としますが、もともと付属していたもの以外はカウントされないため、オプション部品の重さは重量外です。
重量はラックを移動させる際などにも重要な要素になることから、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。

・スチールラックの耐荷重とは
スチールラックの棚板1枚あたりに載せられる重さを、「耐荷重」と言います。耐荷重以上に重いものを収納すると、ラックが変形したり壊れたりする原因になるため、注意しましょう。
また、スチールラックには複数枚の棚板を設置できるため、棚板が増える分だけラック全体の収納量も増える特性があります。
たとえば、30kgの耐荷重をもつ棚板が3枚ついていた場合は、合わせて90kgまでの積載が可能になります。
ただし、耐荷重はあくまで棚板1枚分に載せられる重さで、ラック1台あたりの総耐荷重を超えない範囲でしか増やせないことも理解しておきましょう。

・耐荷重は平均均等荷重に注意
スチールラックを使用する際には、平均均等荷重に注意する必要があります。
平均均等荷重は、棚板全面に重さが均等に分散するように収納物を置いた場合の耐荷重です。
たとえ1段あたりの耐荷重が30kgであったとしても、片側ばかりに収納物を置けば、棚板の一部にのみ負荷がかかってしまいます。
そうなると、耐荷重に達する前にラックが耐えきれず、壊れてしまう可能性が高くなるでしょう。
ラックを長持ちさせるためには、普段から平均均等荷重に配慮して使用することが大切です。

・単体型と増連型の耐荷重の違いについて
スチールラックには単体型と増連型が存在するものがあり、増連型は単体型と支柱の片側を共有して使用します。
ラック同士を連結させることで荷物を置けるスペースが増えますが、共有している支柱にかかる負荷が大きくなる特性もあります。
また、連結させた場合には、連結させたラック同士で1台分の耐荷重となることに注意が必要です。
増連型を設置する場合は、耐荷重に余裕のあるスチールラックを選ぶか、軽いものを収納するスペースとして使用しましょう。 さらに連結して使用する際には、広いスペースが必要になることも忘れてはいけません。

耐荷重の主な種類

■スチールラックの耐荷重の主な種類

用途によって、適切なスチールラックの耐荷重もさまざまです。
ここからは、耐荷重に合わせた用途の具体的な例を取り上げながら、スチールラックの耐荷重の種類を解説します。
以下の内容を参考にしながら、目的とする用途に必要な耐荷重がどれほどなのか確認してみてください。

・耐荷重120kg/段
書類や本、衣類など、比較的軽い収納物を置くときによく使われるスチールラックです。
ラック自体がそれほど重くないことから、移動させやすいメリットもあります。
服飾品などは軽量なため、アパレル関係の倉庫などでも利用されることが多く、在庫の保管用としてよく利用されています。

・耐荷重150kg/段
強度が増している分使える用途が広く、オフィス以外にも店舗や倉庫などさまざまな場所で使用されています。
ラックの種類によってはセミボルトレスタイプで固定しやすいものもあるため、組み立てにもそれほど手間がかからず、手軽に設置できることも魅力と言えるでしょう。雑貨や食器などの保管にも向いています。

・耐荷重200kg/段
耐荷重が200kgのスチールラックは、価格と性能のバランスがよく、汎用性の高さからオフィスや工場などさまざまな場所で幅広く設置されています。
スチールラックの中でも売れ筋の種類で使い勝手もよいため、どのスチールラックを選べばよいかわからない場合は、耐荷重200kgのラックを選ぶのがおすすめです。

<耐荷重200kg/段に載せられる目安>
 ●食器約625枚
 ●5kgの米袋40袋
 ●2Lのペットボトル約100本
 ●A4ノート約667冊
 ●A4コピー用紙(500枚入×5冊)約18ケース

・耐荷重300kg/段
棚の厚みが増し、強固な作りとなっています。重さがあるため、組み立てには複数人での作業が必要です。
重みのある金属系の部品や機械のパーツ、工具などの保管に向いていることから、製造現場や倉庫などでよく設置されています。

・耐荷重500kg/段
重量のあるものを積載できるため、物流倉庫などで大型製品や電子機器などの保管によく使用されています。
また、頑丈に作られていることから医療機関や研究施設などでもよく使用されており、精密機器や専門機材などの重要なものを保管する際にも用いられています。

構造はどう違う?

■スチールラックの耐荷重ごとで構造はどう違う?

スチールラックの構造は、耐荷重によって単純な構造から複雑な構造に変わっていきます。
スチールラックの機能性だけでなく、組み立てやすさや価格にもこだわりたい方は、耐荷重による構造の変化も理解しておきましょう。

・耐荷重120kg/段
支柱に使われている「L字アングル」が折り曲げられているため、空けられた穴にボルトを挿し込んで棚板を取り付ける構造です。L字アングルはホームセンターなどでも広く流通しています。形状がシンプルで加工も容易であることから、L字アングルが使用されたスチールラックは安価で入手しやすいでしょう。

・耐荷重150kg/段
支柱に使用されているアングル部分が、前述のL字アングルより複雑に加工されています。見た目はL字ですが、中央部分に溝が付けられていたり両端を二重に加工していたりと、形状がより複雑です。負荷を受けやすい部分が補強されているため、L字アングルよりも耐久性がさらに高い特徴もあります。
セミボルトレスタイプを採用しているものもあります。

・耐荷重200〜500kg/段
支柱にも大きな負荷がかかることから、L字構造ではなく「コの字構造」をした支柱が採用されているのが特徴です。4回折り曲げて加工されていることから大幅に耐久性が上がり、重たいものを載せても安定感があります。棚板も分厚くなっており、変形などの心配も少なく、歪みに強い構造です。
ただし、強度がある分スチールラックそのものの重量もあり、一度設置すると移動は容易ではありません。購入する際は、置き場所をしっかり検討しておきましょう。

オプションパーツの種類

■スチールラックのオプションパーツの種類

性能をさらによくするために、スチールラックにはさまざまなオプションパーツが用意されています。ここでは、オプションパーツの種類を紹介します。
スチールラックに置くものや用途に合わせてオプションパーツを選び、ラックの安全性や利便性を高めましょう。

・キャスター
スチールラックに機動性をもたせたいときには、支柱の下部にキャスターを取り付けておくと便利です。こうすることで、重たいものが載っているラックでも手で押して楽に移動させられます。在庫管理や品出しなど、大量の物品を一度に移動させる際にも大いに役立つでしょう。
置き場所を頻繁に変えたいときや商品の移動などにもラックを使用したいときは、あらかじめ組み立ての際にキャスターを取り付けておくのがおすすめです。
(キャスターの総積載荷重に注意が必要です。)

・落下防止ベルト
壊れやすいものをスチールラックに収納する際には、落下防止ベルトを使用すると安心です。左右の支柱に巻き付けておくことで、スチールラックに衝撃があったときでも収納物の落下を防げます。カットして長さを変えられるため、ラックの幅に合わせた調節も簡単です。
落下防止ベルトを使用する際には、収納物の高さに合わせて支柱にピンと張った状態で固定しましょう。ベルトの位置が低すぎたり緩んでいたりすると、収納物が落下してしまう可能性もあります。

・金網
収納物を厳重に保管したい場合は、側面と背面に金網を取り付けるとよいでしょう。金網は、結束バンドを使用することで簡単に取り付けが可能です。
さらに前面に落下防止ベルトを併用すれば、取り出しもしやすく全方向から収納物の落下を防げます。

■まとめ

スチールラックの設置を検討する際には、耐荷重を考慮しながら用途に合わせて慎重に選ぶことが大切です。
耐荷重に見合わない重さのものを収納すると、ラックが変形したり壊れてしまったりする原因につながります。スチールラックを長持ちさせるためには耐荷重を守り、用途に応じたオプションを組み合わせるとよいでしょう。