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スチールラックのキタジマ トップスチールラック コラム トップ2024年2月コラム2024.02.29

スチールラック 棚 ピッキング

倉庫のピッキング作業はスチールラックで効率アップ!?ピッキングの種類と棚の関係性

倉庫のピッキング作業はスチールラックで効率アップ!?ピッキングの種類と棚の関係性

ピッキング作業は、倉庫全体の業務効率やコストにも大きく影響する重要な業務の一つです。
物流業界の人手不足により、多くの企業でピッキング作業の負担を軽減する取り組みが行われています。しかし、自社に合った効率化の方法がわからず、困っている方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。

ピッキング作業の効率化には、スチールラックがおすすめです。
本記事では、ピッキングの種類と棚の関係性を解説します。

スチールラック 物流 倉庫

■ピッキングとは

物流業界でいうピッキングとは、伝票や出荷指示書で指定されている商品を倉庫内から探し出し集める作業のことです。
スピードと正確さが求められる倉庫内の重要な業務の一つであり、いかに効率よく行えるかが倉庫全体の業務効率やコストを左右します。

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■ピッキングの種類

倉庫のピッキング作業には、次の8種類の方法があります。
それぞれ詳しく確認し、ピッキングについて理解を深めましょう。

・シングルピッキング(摘み取り方式)
シングルピッキングは、注文ごとにピッキングリストを作成し、商品を取りに行く方法です。最も基本的なピッキング方法であり、一つひとつのオーダーに対してピッキング作業を行うため、商品の取り違えが起きにくいメリットがあります。作業内容が単純で、作業員への指導がしやすいことから、出荷件数が少なくSKU数が多い倉庫に向いているでしょう。 一方で、オーダーのたびに倉庫内を往復しなければならないため、無駄な移動の距離や時間が発生してしまう点がデメリットです。大規模な倉庫で行うことも不可能ではありませんが、導入する場合は作業の負担軽減と効率化が課題となるでしょう。

・トータルピッキング(種まき方式)
トータルピッキングは、複数のオーダーをまとめてピッキングする方法です。時間や商品の種類などの単位(バッチ)ごとにピッキングを行うことから、「バッチピッキング」とも呼ばれています。1度に多くのオーダーを処理できるため、作業の効率化が可能です。出荷件数が多く、SKU数が少ない倉庫に有効な方法といえます。 ただし、ピッキング後はオーダー別に商品を仕分け・検品しなければならないため、シングルピッキングよりも作業工数が多くなります。商品を一時的に保管しておくスペースが必要なことや、すべてのオーダーが揃うまで仕分け作業が始められないこともデメリットです。

・ウェーブピッキング
シングルピッキングとトータルピッキング両方の利点を組み合わせた方式を、ウェーブピッキングといいます。トータルピッキングにおける処理の単位を細かくわけ、シングルピッキングも同時並行して行うことで、断続的かつ効率的な作業が可能です。 ウェーブピッキングを行うには、単位ごとの数量を把握し、処理する順番を的確に判断しなければなりません。そのため、WMS(倉庫管理システム)などを導入している倉庫で多く採用されています。

・マルチオーダーピッキング
マルチオーダーピッキングは、いくつかのオーダーをまとめてピッキングし、同時に仕分けも行う方法です。仕分け用コンテナをカートに載せ、リストにしたがってピッキングしながら、該当商品を振り分けていきます。複数あるオーダーのピッキング・仕分けが一度で完結するため、作業時間を短縮できることがメリットといえるでしょう。 デメリットは、商品の取り違えや数量の数え間違いが起きやすい点です。作業マニュアルの周知徹底や検品の強化など、誤出荷を防ぐための体制を整えることがポイントになるでしょう。

・デジタルアソートピッキング
デジタルアソートピッキングは、仕分けボックスなどに設置されている表示器の色や数量表示にしたがい、商品を振り分けていく方法です。出荷指示書の確認が不要で、表示器で指定された商品、数量を配るだけでよいため、作業効率を向上できます。主に、通過型センターなどで採用されている方法です。

・音声認識ピッキング
音声認識ピッキングは、インカムなどの無線機を使い、音声による出荷指示にしたがってピッキングを行う方法です。商品や数量の確認も音声で行えるため、両手で作業できるメリットがあります。重量のある商品や、フォークリフトの操作が必要な場合に向いているでしょう。

・レーザーピッキング
レーザーピッキングは、レーザーポインタとウェアラブル端末を使ったピッキング方法です。専用のシステムでピッキング対象となる商品情報を自動収集し、レーザー照射によりピッキング指示を行います。作業員が指示された商品を手に取ると、ウェアラブル端末が正誤判定を行う仕組みです。取り違えの防止や作業を効率化できるメリットがあります。

・カートピッキング
カートピッキングは、台車を押しながら必要な商品を集める作業方法です。台車には、出荷先別に商品を入れるためのボックスが付属しており、なかにはタブレット端末やバーコードリーダーが搭載されたものもあります。多くの場合、トータルピッキングやマルチオーダーピッキングと組み合わせて行われています。

最新 活用 技術

■最新のピッキングに活用されている技術

手作業による出荷ミスを防ぐため、最近ではITやデジタル技術を使ったピッキングも行われています。ここでは、代表的なピッキング技術を紹介します。

・バーコード・QRコード
商品そのものにバーコードやQRコードを貼付し、専用のスキャナで検品を行う方法です。その場で瞬時に照合できるうえに、出荷データに基づいて正誤判定を行うため、目視よりもミスが少なくなります。

・RFID
RFID(Radio Frequency Identifier)とは、無線通信を利用して専用のタグから商品情報を読み取る自動認識技術のことです。1度に複数枚のタグを読み取れるため、バーコードよりも大幅な業務の効率アップが期待できます。また、遠距離や梱包材の外側からの読み取りも可能であることから、在庫管理にも役立つでしょう。

<Locus Mapping>
LocusMappingとは、在庫・物品管理システムの一つです。RFIDタグを貼り付け、ハンディリーダーをかざすことで、「何が」「どこに」「どれだけ」あるのかを、デジタルマップ上に表示できます。店舗や倉庫、工場など、さまざまな現場で、在庫管理を効率化できます。効率的な作業時間を増やせるだけでなく、商品の位置情報を利用して、マーケティングに応用することも可能です。
LocusMappingでは、デジタルマップ上に商品が可視化されるため、ピッキング作業の際に、作業者がどこに向かうべきなのかがすぐに分かります。

棚 ラック

■ピッキング効率を上げるには棚の工夫が重要

ピッキング効率を上げるには、商品を保管しておく棚にも工夫が必要です。具体的には、以下のポイントに注意するとよいでしょう。

・倉庫レイアウトを見直す
ピッキング効率を上げるには、まず倉庫レイアウトを見直すことが大切です。 商品の整理整頓が行き届いていないと、どこに何があるのかわからず、商品を取り出すのに時間がかかります。また、無駄に倉庫内を歩き回らなければならないため、移動の距離や時間が長くなり、効率的な作業を行うことは難しいでしょう。 倉庫レイアウトを見直して作業導線を最適化すれば、無駄な歩行や移動距離が減り、効率的な作業が可能になります。その際、出荷頻度の高い商品は仕分け場の近くや下段に保管するなど、配置を工夫することがポイントです。出荷頻度を考慮したレイアウトを設計し、できる限り作業員の移動する時間や、距離を短くすることが重要となるでしょう。

・倉庫管理システムを導入する
ピッキング作業を効率化する方法としては、倉庫管理システムを導入するのも有効です。WMSなどの倉庫管理システムを活用すれば、倉庫内の在庫情報や商品の保管場所をリアルタイムで把握できるため、ピッキング時に商品を探し回る必要がなくなります。最近では、商品の保管場所をマップで表示する在庫管理システムや、運搬を自動化するAGV(無人搬送車)なども登場しているため、倉庫や作業量にあったシステムを選択しましょう。

・商品の場所や陳列を見直す
商品の場所や陳列を見直すことも、ピッキング効率の向上につながります。同じカテゴリーの商品をまとめて陳列したり、重量のあるものを下段に配置したりすることで、歩行距離の短縮や作業負担の軽減が期待できるでしょう。 また、商品を保管している棚や位置に番号を振ることも効果的です。たとえば、「A-1‐2」といったように、商品が保管されているエリア・列・段がわかるようにしておくと、ピッキングの際に商品を見つけやすくなります。

・棚の見直し
ピッキングに適した棚は、保管する商品の大きさや種類、在庫量、倉庫の規模などによって異なるため、それぞれの状況に合わせて選択することが大切です。小型の商品なら、棚板の間隔が狭いもの、重量のある商品であれば、耐荷重が大きいものが向いています。また、効率的棚板の間隔が自由に調整できるものだと、レイアウトの自由度が高く、効率的な在庫管理ができるでしょう。1日のピッキング作業が多い場合は、流動式や垂直搬送式の棚を採用することで、作業を効率化できます。

■まとめ

ピッキング作業には、多くの労力と時間が伴い、同じピッキングでも扱う商品で適した方法は異なります。ピッキング作業を効率化するには、ピッキング方法を見直すのはもちろん、ピッキング方法や倉庫に適した棚を選ぶことが大切です。 倉庫で使う棚には、キタジマのスチールラックがおすすめです。スチールラックのキタジマでは、さまざまな業務内容、業種に適したスチールラックを販売しています。移動ラックやパレットラック、バーラックなどのスチールラックの他、デジタルピッキングシステムの導入も行なっています。倉庫の状況に合わせて最適なスチールラックをご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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